ヨーグルトメーカーは低脂肪牛乳だと失敗する?

ヨーグルトメーカーと牛乳

ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作る時、基本的に無脂肪牛乳や低脂肪牛乳は向いていないとされています。「でも、それって本当?」というわけで、実際にいろいろな種類の牛乳で作ってみました。

今回は特に乳脂肪分に注目し、乳脂肪分0.1〜4.3%の牛乳を近くのスーパーで買ってきました。そのスーパーにあった牛乳のほぼ全種類になります。

先に結論から申し上げると、上の写真の10種はすべて固まりました。でも味や濃厚さに違いがあり、中には酸っぱすぎるものもありました。この記事では、一番いいのはどれか?ということを探っていきたいと思います。

 

今回比較した牛乳

10種類の牛乳

今回使った牛乳を紹介する前に、簡単に牛乳についておさらいします。

牛乳は全部で6種類に分類されます。乳脂肪分3%以上のものが一般的に「牛乳」と呼ばれています。加工乳と乳飲料はコーヒー牛乳などの加工されたものです。

牛乳の種類
牛乳の種類 原材料 乳脂肪分
1.成分無調整牛乳 生乳100% 3.0%以上
2.無脂肪牛乳 0.5%未満
3.低脂肪牛乳 0.5~1.5%
4.成分調整牛乳 規定なし
5.加工乳 生乳+乳製品
6.乳飲料 生乳+乳製品+乳製品以外

今回は、加工乳以外の5種類で実験を行いました。

 

1.成分無調整牛乳

5種類の牛乳

いわゆる普通の牛乳です。乳脂肪分は3%以上入っています。牛乳を搾ったままの生乳(せいにゅう)を加熱殺菌しただけで、脂肪分などの成分は一切調整されてません。今回は3.5〜3.8%の成分無調整牛乳を買ってきました。

 

2.無脂肪牛乳

小岩井無脂肪牛乳

無脂肪牛乳は牛乳の香りや味が薄いので、牛乳を水で薄めた感じの飲みごたえです。「クセが無くて飲みやすい」とも言えるかもしれません。

この「小岩井無脂肪牛乳」は普通の牛乳に比べて47%のカロリーカットがされているとのことですが、乳脂肪分以外の成分は普通の牛乳と変わらないので、カルシウムやたんぱく質は牛乳と同じように摂ることができます。

 

3.低脂肪牛乳

低脂肪牛乳

普通の牛乳より低カロリーですが、乳脂肪分以外の成分は同じなので人気の低脂肪牛乳。味はすこし薄くてさっぱりしています。

今回は乳脂肪分1.2%と1.5%の低脂肪牛乳を買ってきました。

 

4.成分調整牛乳

さわやか家族

成分調整牛乳は、成分を調整した牛乳のうち、低脂肪牛乳にも無脂肪牛乳にもあてはまらないものだそうです。

さわやか家族の成分表示

成分表示を見てみると乳脂肪分は1.6%なので、無脂肪牛乳にも低脂肪牛乳にも当てはまらないのが分かります。

 

6.乳飲料

特濃

最後は乳飲料。乳飲料は生乳や乳成分を原料にして、乳製品以外のものを加えた物。カルシウムやビタミンなどを強化したものや、コーヒー・果汁などをくわえたものがあります。

乳飲料には「いちごミルク」のように見た目で分かるものも多いですが、牛乳とよく似た商品も存在します。今回比較する雪印メグミルクの「特濃」もそうで、成分表示をチェックしないと牛乳と間違えそう。

特濃の成分表示

成分表示には「乳脂肪分4.3%」とあります。原材料名の項目に乳、乳製品、ビタミンDとあるので、脱脂粉乳とかで脂肪分を足してるのかな?

一口メモ - 牛乳と乳飲料の見分け方

牛乳には切欠きが付いている

牛乳をひと目で見分けるポイントは赤丸の部分。

左が「牛乳」で右が「乳飲料」です。牛乳には「切欠き(きりかき)」というくぼみが付いていて、加工乳には無いんです。このくぼみは目が不自由な方でも判別できるように付けられています。

乳飲料のような加工乳もパッケージは牛乳に似ていることが多いので、なかなか見分けがつきにくいですが、この違いは明確で分かりやすいですね。

 

牛乳飲み比べ

牛乳をコップに入れている

さっそくヨーグルトを作って食べ比べしたい所ですが、まずはそのまま飲み比べ。

6種類の牛乳をコップに入れた

飲み比べは、買ってきた牛乳の中から特徴的な6種類を選んで行いました。牛乳パックの上の数字は、それぞれの牛乳に含まれる乳脂肪分の量です。

コップに入った6種類の牛乳

少し分かりにくいかもしれませんが、乳脂肪分が多くなればなるほど濃度が高くなっています。乳脂肪分0.1%の「小岩井無脂肪牛乳」と乳脂肪分4.3%の「特濃」を比べてみると分かりやすいかも。低脂肪なほど水っぽくて脂肪分が多いと水っぽさが無くなっていくような。実際に飲み比べてみても、低脂肪なほどさっぱりしていて味も薄く、水に近いように感じました。

牛乳の味は濃くて苦手だと言う方にとって低脂肪系・成分調整牛乳は飲みやすいだろうなと思います。脂肪分3.5%と3.8%の、たった0.3%程度の差でも味に違いが出てきます。一番乳脂肪分が多い乳飲料は牛乳では感じられない濃厚さ・甘みがあり、ミルキー。これは好き嫌いが分かれそう。

 

ヨーグルト食べ比べ

完成した6種類のヨーグルト

いよいよヨーグルトの食べ比べスタートです!

乳脂肪分0.1%(無脂肪牛乳)

小岩井無脂肪牛乳で作ったヨーグルト

まずは乳脂肪分0.1%の無脂肪牛乳。固まりはしましたが、ホエーが多く、ヨーグルトのまとまりはよくないです。ヨーグルトの表面にきめ細かさが無いような。

口に入れてもヨーグルトの固まりはあまり感じられず、すぐに溶けてしまいました。牛乳の飲み比べではさっぱりして水っぽいと感じましたが、ヨーグルトでも牛乳のクリーミーさみたいなものは感じられず、酸味が強いのが目立ちました。

小岩井無脂肪牛乳で作ったヨーグルトをスプーンですくった

かき混ぜてスプーンですくってみるとわかりますが、ヨーグルトのきめが粗いです。水分とヨーグルトが分離していて甘酒みたいなツブツブ感がある。

 

乳脂肪分1.2%(低脂肪牛乳)

森永おいしい低脂肪牛乳で作ったヨーグルト

次は乳脂肪分1.2%の低脂肪牛乳。これも固まりましたが、ホエーは多め。ただ、無脂肪牛乳よりはきめ細かく固まってる気がしました。それでもヨーグルトを口に入れるとすぐ溶けてしまうので食べごたえが無く、やっぱり物足りないかな。

酸味は無脂肪牛乳よりは少ないけどそれでも強くて、食べにくい感じがします。無脂肪・低脂肪牛乳はヨーグルトにはちょっと向かない気もします。

森永おいしい低脂肪牛乳で作ったヨーグルトをスプーンですくった

かき混ぜてスプーンですくうと、若干ヨーグルトにムラがあるのが分かります。脂肪分が多くなるとヨーグルトの固まりも少しずつよくなっていくみたい。

 

乳脂肪分1.6%(成分調整牛乳)

さわやか家族で作ったヨーグルト

乳脂肪分1.6%の成分調整牛乳も固まりました。ホエーはだいぶ少なくなった感じがします。きめ細やかさは今一歩で、ヨーグルトを口に入れるとすぐに溶けてしまい、食べごたえはイマイチ。無脂肪牛乳や低脂肪牛乳と比べて酸味が控え目で食べやすくなった気はします。まろやかさより酸味を重視したい方にはちょうどいいかもしれません。

さわやか家族で作ったヨーグルトをスプーンですくった

ヨーグルトのムラは少なく、大分普通のヨーグルトに近くなってきた。粘度も少しずつ出てきています。

 

乳脂肪分3.5%(成分無調整牛乳)

森永おいしい牛乳で作ったヨーグルト

続いて乳脂肪分3.5%いつもの牛乳です。これはしっかり固まっており、きめも細かいです。口に入れた時にヨーグルトの形を感じることができます。酸味も強すぎず食べやすいし、牛乳のまろやかさも出てる。低脂肪系や成分調整牛乳でもヨーグルトが固まらないことはなさそうですが、ヨーグルトの出来は牛乳の方がいい感じ。味のバランスが取れてると思います。

森永おいしい牛乳で作ったヨーグルトをスプーンですくった

かき混ぜた後、スプーンですくってみてもヨーグルトがだまになったような感じはありません。私はヨーグルトを食べるなら、やっぱり成分無調整牛乳でないと物足らない気がします。酸味やまろやかさ、コクみたいなものが成分無調整牛乳を使って初めて出てくる感じがするんです。低脂肪系や成分調整牛乳だと酸味が強いし、コクというかヨーグルトとしての濃度みたいなものが薄く感じてしまうみたい。さっぱりしてて食べやすいとも言えるのかもしれませんが。

北海道3.8牛乳で作ったヨーグルト

こちらは乳脂肪分3.8%の牛乳。これもきめ細かくしっかり固まってます。口に入れた時に水っぽさが無く、ヨーグルトの形をはっきり感じます。酸味よりまろやかさがの方が強いかな?ヨーグルトの味が濃いような気がします。ギリシャヨーグルトにすると美味しそうな感じ。同じ牛乳でも使う牛乳によって味や口どけは結構変わってくるみたいです。

北海道3.8牛乳で作ったヨーグルトをスプーンですくった

かき混ぜてみましたが、とてもなめらかです。私は乳脂肪分3.8%のヨーグルトが一番気に入りました。

 

乳脂肪分4.3%(乳飲料)

特濃で作ったヨーグルト

最後は乳脂肪分4.3%の乳飲料。乳飲料が固まるのか心配でしたが、ちゃんと綺麗に固まりました。乳飲料は固まらない、というわけではなさそうです。そして見た目はこれが一番美味しそう。

ただ、食べてみるとすごく柔らかい。柔らかさでいったら乳脂肪分1.6%の成分調整牛乳と同じくらいで、食べごたえを期待して食べるとちょっと拍子抜けするような。味は濃厚なんですが、酸味とまろやかさのバランスがとれないのか口の中でその二つが分離するような感じがありました。単体で飲むと「いい牛乳」という感じがするんですが、ヨーグルトには向かないかも。

特濃で作ったヨーグルトをスプーンですくった

まぜてみると、ちょっとクリームみたいな見た目ですね。これまでは乳脂肪分が多いほど美味しいのかな、と考えてたんですがそんな単純でもなかった、、、。ヨーグルトに合うのはやはり味のバランスがとれている普通の牛乳だなと思いました。ヨーグルトメーカーの説明書が牛乳を推すだけはあります。

 

まとめ

今回食べ比べをしてみて分かったことは、乳脂肪分が少ないほど固まりが緩いし酸味が強く、ホエーも多くなるということ。コクも弱いです。反対に乳脂肪分が多いとしっかり固まって、酸味が少なくまろやかで、ヨーグルトの味に厚みが出るみたい。

今まで牛乳なんてどれでも一緒だと思ってたんですが、こうやって食べ比べてみると結構違いがあるんだなと思いますね。私は酸味も欲しいけどコクが勝ってるヨーグルトが好きなので、乳脂肪分が多めのもの、さらに言えば乳脂肪分3.8%の牛乳が一番気に入りました

でも、牛乳の濃厚さが苦手だったり、酸味が強い、さっぱりしたヨーグルトを食べたい方は、無脂肪牛乳や低脂肪牛乳、成分調整牛乳を使ってみてもいいかもしれません。

 

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